注文住宅の構造・工法を知っておくと、敷地との適応性や建てた後にも増改築の適応性、間取りなど、1つの判断基準として検討することができます。
現在、日本の注文住宅には様々な構造・工法があり、建てる際の幅も広くなっています。
今回は、そんな注文住宅のそれぞれの構造や工法の特徴・違いについてご紹介していきましょう。

■木造軸組住宅

木造軸組住宅
木造軸組住宅は、日本で古くから親しまれてきた工法の1つで、基礎の上に木の土台を据えて柱と梁で支える作りです。
大工さんにとっても施工しやすいのがメリットで、注文住宅でもプランの自由度が高く増改築にも対応しています。
優れた通気性で健康にも良く、無垢材を採用することによって環境にも人にも優しい住まいを作ることができるのが特徴です。
また、変形敷地や狭小敷地にも建てやすく、施工に対応している会社も最も多くなっています。
ただ、防火地域には建築することができないということと、耐震性が劣ること、工期が5~6ヶ月と長くなってしまうというデメリットもあります。

■2×4(ツーバイフォー)工法住宅

2×4(ツーバイフォー)工法住宅
壁式工法で2インチ×4インチの部材・合板で床・壁・天井の面を作って組み合わせていく工法です。
構造耐力上、使用される木材の断面寸法が予め決められているため、2×4材を使用するのが基本となっています。
注文住宅の構造・工法の中でも気密性・断熱性に優れ、地震や風などの外的要因の耐性も高いです。
また、2×4工法は冷暖房効率だけでなく、耐火性能を持つ建物としても知られており、火災保険を抑えることもできます。
工期も2~4ヶ月と短いという特徴もあります。
ただ、面を組み合わせていく工法のため間取りに制限があったり、注文住宅建設後の増改築も構造上難しかったりする点はデメリットと言えるでしょう。
同じ理由で、敷地に対する対応力が劣ってしまうのも、2×4工法のデメリットです。

■木質系住宅

木質系住宅
注文住宅において木質系住宅は、あらかじめ工場生産された木質系の部材やパネルを現場に運び組み立てる工法で、それぞれ断熱材を加えたり電気配線を施したりしたものなど、様々です。
部材が工場生産されるため、大工さんの技術によって品質が左右されず安定した品質が魅力的となっています。
工期も2~4ヶ月程度で短いですが、2×4工法と同様で面で支えていくので設計に制限があることや、増改築しにくいという点がデメリットとして挙げられます。
また、パネル設置にクレーン車が必要となるため、輸送費や道路の搬入経路の状況次第で施工が困難な場合もあるでしょう。
増改築の自由度も高くないため、将来的にリフォームしたい時には不向きになってしまう工法の1つです。

今回は、注文住宅における構造・工法の中で、木造軸組住宅、2×4工法、木質系工法のそれぞれの特徴や違いを見てきました。
注文住宅で何を重視するのか、将来的に増改築の必要はあるのかなど、様々な点を考慮しつつ、注文住宅に取り入れる構造・工法を選択することが大切です。